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December 27, 2005

手袋を買いに

12月27日、
♪ゆ~きのペンキ屋さんは お~空からチ~ラチラ~
お屋根も垣根もご門もみんな まっ白にまっ白に染めにくる♪
だったかな?(まちがっていたら教えて下さいネ。)
きょうもまた雪がチラチラ~、寒いっです。

きょうはきのうの「ヤツデ」に関連?して、「手」がつくもの~
「手袋」~。と言ってもきょうは植物ではなくて「本」を取り上げます。

毎年、冬がくるとめくりたくなる本!
皆様、ご存知の?

手袋を買いに.JPG

「手袋を買いに」 新美南吉作
~(子狐は)「おかあちゃん、お手々が冷たい、お手々がちんちんする。」と
言って、濡れて牡丹色になった両手を母さん狐の前にさしだしました。
母さん狐は、その手に、はーっと息をふっかけて、ぬくとい母さんの
手でやんわり包んでやりながら、「もうすぐ暖かくなるよ、雪をさわると、
すぐ暖かくなるもんだよ。」と言いましたが、かわいい坊やの手に霜焼が
できてはかわいそうだから、夜になったら、町まで行って、坊やのお手々
にあうような毛糸の手袋を買ってやろうと思いました。~
              (中略)
~子狐は(母さん狐に)教えられた通り、トントンと戸を叩きました。
「今晩は。」  すると、中では何かことこと音がしていましたがやがて、
戸が一寸ほどゴロリとあいて、光の帯が道の白い雪の上に長く伸びました。
子狐はその光がまばゆかったので、めんくらって、まちがった方の手を、
~すきまからさしこんでしまいました。
「このお手々にちょうどいい手袋下さい。」

              (中略)
子狐は、お礼を言って又、もと来た道を帰り始めました。


何度読んでも情景が目に浮かんできて~、
何だか心があったかくなるお話です。
黒井健氏の絵も、雪の様子や狐の毛や木々の一本一本まで
質感をよくとらえて描かれており、色を抑えた静かな画面になぜか
ほのぼのした灯がともるような気がして余韻があります。

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投稿者 winc : December 27, 2005 01:56 PM

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